Shapewaysを使ってみてメリットデメリット

3Dデータをアップロードし、様々な素材で造形することができる3Dプリントサービス。日本ではDMM 3Dプリント、北米ではShapewaysを利用している。

造形ボリューム、マシン専有スペースと価格の関係

価格差を出すためにソリッドとフレームの2種類のモデルを準備。

A 15 x 15 x 15 (mm)  3.7㎤ ソリッド立方体形状 B 80 x 80 x 80 (mm)  3.7㎤ フレーム立方体形状

Aは15mm角の立方体で中身はソリッド(詰まっている)状態。もう一つは80mm角の立方体、このサイズでソリッドモデルを作ることは基本無いのでフレーム形状とした。2種類は造形ボリュームは違うが、体積は同等の3.7㎤に調整している。なので使う素材の量は同じ。 使う素材の量は同等で、マシン専有スペースが違う2モデル。それぞれデータをアップロードし、ナイロン、ステンレス、シルバー(後処理無)の3パターンで価格を比較してみた。

3Dプリントコスト比較

Shapeways DMM 3Dプリント Rinkak
ナイロン A 400円 ($3.64) 558円 3,546円
ナイロン B 672円 ($6.11) 5,170円 3,546円
ステンレス A 2,701円 ($24.55) 5,458円 7,053円
ステンレス B 2,697円 ($24.52) 32,906円 7,053円
シルバー A 11,461円 ($104.19) 18063円 20,977円
シルバー B 11,451円 ($104.10) 100,407円 20,977円

日本円換算 1$=110円

価格面ではShapewaysが圧勝、異なる算出方式

結果、Shapewaysはすべての素材で最安。 Shapewaysは素材の使用量と専有スペースの関係性でリーズナブルにシステムが組まれており、金属系の素材ではA,Bは同じ値段。素材の使用量がダイレクトに価格に反映され、マシンスペースはほぼ関係なかった。 DMM 3Dプリントは国内サービスとしては比較的安いが、マシン専有スペースのみで価格を算出しているようで、AとBでの値段差が激しい。同じ量しか金属を使用しないのに、ステンレス素材でのA、Bでの値段差は25,000円以上だ。 Rinkakは素材の使用量のみで価格を算出しているようで、AとBとではすべての素材で同一の値段。全体的に他2サービスに比べ割高な価格設定だ。

デメリットは配送時間?注文から3Dプリント造形時間も含め、7日間で到着

配送日程比較

Shapeways DMM 3Dプリント Rinkak
ナイロン 4営業日 (色、サイズで変動) 7〜9日 1〜2週
スチール 12営業日 21〜35日 3〜4週
シルバー 8営業日 7〜28日 2〜3週
陶器 12営業日

各サービスのWEBにある加工時間をまとめてみた。どの素材でもShapewaysは最短。やはり、大規模なサプライチェーンが構築されている。日本への発送は経験上3-4日かかるのでナイロンに関してはDMM 3Dプリントと同納期だが、他の素材については日本への郵送時間を加味してもShapewaysが最も早くモデルを入手することができる。日本の2サービスは金属素材などはShapewaysに発注しているのでは、、と思えるくらい加工時間に差がある。

実際にShapewaysでナイロン3Dプリントを注文してみた。

Shapewaysでの配送を試してみる。ナイロン素材のモデルを3/27に注文すると、Shapewaysからの発送が3/30(早い!)。フレキシブルプラスチックの場合は、オランダで製造されているようでオランダのアイントフォーヘン、ケルン、中国上海、大阪と様々な都市を経由して配送されてくる。4/3には東京の自宅へ配送されていた。

デメリットを補うRushサービス、オーダー合算発送サービス

製造スピードのRushを選ぶとさらに日程の短縮が可能。面白いのはExtendedという製造を遅らせることができるオプションもある所。造形時間に余裕がある場合は良いかも。 配送は日本への発送には残念ながら通常配送しか選べず、どうしても3-4日間の時間は必要。また、最近になって前の注文とまとめて発送できるオプションが追加された。こちらは造形中のアイテムがあるとそのアイテムもまとめて発送してくれるので使い勝手がとても良くなっている。 配送料は$19.99。先に書いた価格差もあり、特にボリュームの大きなモデルや金属素材のプリントでは送料分を考えても圧倒的にShapewaysが安い。

Shapewaysを使う本当のメリットはマーケットプレイス

Shapewaysのマーケットプレイスはグローバル規模の3Dプリントサービスのうちの一つで、マーケットプレイスのショップオーナーの総収入は2億5000万円に達する。 販売目的ではなく、自分用にデザインしたモデルをいくつか公開しているが、いつのまにか注文が入り、Shapewaysからコンスタントに支払いがある状態が続いている。

グローバルの発送も可能なため、一度アップロードして注文可能な状態にすれば、世界中の人へ向けてデザインを提供することができる。しかもファブレス、投資レス(正確にはモデルを公開するにはまず自分でプリントして造形可能かどうかを確認することが必要になったのでプリント代+送料はイニシャルコストとしてかかる)。日本にもrinkakやDMM 3Dプリントが同様のサービスを展開しているが、国内向けに留まっておりグローバルレベルに見れば認知度や市場規模は小さい。 Shapeways

Shop owners made on average of $65 per year in 2012 (source Shapeways), a number stable from 2011. Considering the total number of stores opened at end 2015, total revenue made by Shapeways shop owners comes to near $2.5M. This is the total of the markup revenue for the designers. 2012年のショップオーナー収益は年間平均65ドル。2015年末に開店する店舗の総数を考慮すると、Shapewaysのショップオーナーによる総収入は約2.5Mドルに達する。 https://3dprintingindustry.com/news/analysis-future-shapeways-77105/

最近DMM3Dプリントも素材違いで併用して使っています

DMM3Dプリント アクリルXtremeモードが使える

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