KOKUYO × 濱口秀司 止まらずに座る椅子 ing(イング)発表

KOKUYOから新しいコンセプトのオフィスチェア ing イング

KOKUYOから新しいコンセプトのオフィスチェア ing (イング)が発表されました。creative visual thinker 濱口秀司氏とのコラボ製品(とは発表されていないのですが、濱口氏のTwitter等からの推測した内容となります。違かったらごめんなさい)。昨今の座る=悪という風潮をあえて正面から突破する、まさにBreak the biasを体現する新コンセプト。

人の体の微細な動きに合わせて、360°自由に動く関節が備わっている

人の体は、動くために設計されている。

人は、座ることが好きな生き物だ。
しかし、その体は、長時間座った姿勢で
PCを操作するようにはできていない。

人には360以上の関節、そして約700の骨格筋があり、
それらが動くことで、神経細胞はいい働きをする。
つまり、私たちの体は、動くことを前提に設計されている。

コクヨの「ing」は、そんなメカニズムから生まれた。

これまで体を支えるためにあったイスは、
体を動かし、オフィスを躍動させるためのものになる。

もはや、座るは「止まる」ではなくなった。

http://www.kokuyo-furniture.co.jp/products/office/ing/

オフィスチェアを避け続けてきたソリューション

過去にはAeron Chairに始まり、オフィスチェアは長時間作業時に人間工学的に疲れないアプローチが主流になった。長時間座るのだから快適に、というコンセプト。

それが2012年頃だろうか、長時間着座状態でのPC作業自体が健康や寿命に悪影響があることが話題になった後、その問題を解決するソリューションがいくつか出てきた。

 

座るのが悪影響 → 座らない

スタンディングデスク。座るのが悪影響なので立って作業する、というかなりシンプルなソリューション。机の上に置いて作業面を高くするスタンドや、電動や手動で昇降可能な机などを各社が発売してきた。

Hermanmillerのスタンディングデスク Augment

実は北米に住んでいたころ、自分もスタンディングデスクを試していたことがある。実際に健康になったかは定かではないが、、立っての作業はかなり疲れるので長時間はできないため、必然的に集中して作業するようになり効率が上がるという副次的な効果があった。ただ、CADやデザインレイアウト等の細かな作業はほぼできないのが難点だった。

そういえば西海岸のEvernoteのオフィスに行った時にはこんなものもあった。座るのが悪影響→歩く、というかなり無理やりな発想。絶対集中できないと思うんだけど、、まだあるのかな。

動かないのが悪影響 → 不安定なバランスボール

同時に出てきたのが、バランスボール。不安定な座面でバランスを取り続けることで、インナーマッスルを鍛え、姿勢を改善するのに役立つとうたっている。考え方はイングの元になっているかもしれない。ただ、オフィスで見るとびっくりするんですよね。唐突すぎるというか、昔使っている人いたな、という感じ。

まさにBreak the bias (ブレイク・ザ・バイアス)

これまではオフィスチェアに座るということを悪とし、それを避けるソリューションが多かった。コクヨとしては悪と見られているオフィスチェアに座る行為を改善したかった。濱口氏への依頼にはオフィスチェアのリ・デザインが前提にあったはず。

オフィスチェアに座る=悪 を転換

コクヨと濱口秀司氏が送り出したコンセプトはあえてオフィスチェア。以下のようなBreak the biasの考え方があったのでは。

座ることが不健康として、座らないソリューション、働き方を変える工夫の提案が多い中、座ることを健康に転換

スタンディングデスクに対する日本的な解決

また、コクヨと濱口秀司氏の視点の中には「日本での」スタンディングソリューションというテーマが先にあったのではないだろうか。

アメリカから始まったスタンディングデスク等のソリューションは、横並びに同じ高さのデスク、チェアの並ぶ日本的なレイアウトのオフィスでは、思い立った人が始めるにはまだまだ大きなハードルがある。

アメリカで仕事をしていた時は自分だけスタンディングデスクを始めても何の問題もなかった。同僚も真似して同じスタンドを購入して広まっていったくらい。アメリカでは元々勤務時間も短いし、様々な個人の創意工夫を試せる環境にあるため、この製品は受けないかもしれない。逆に日本の市場では既存のフォーマットにはまるソリューションが必要だった。

座っていても360度動く椅子。脳と体を活性化する椅子

さらに健康、とは言わずにオフィスでの創造的な活動に不可欠な脳の活性化という内容へ置き換えている。座ると運動になって、頭が働く。実験によるエビデンスもわかりやすくコミュニケーションしている。

4時間座ったらおにぎり半分のカロリーを消費なんて、最強の謳い文句。WEBトップのキャッチフレーズ含め、言葉選びもかなり洗練されている。

濱口秀司氏のTwitter、プレゼン

ただ方法論を語ったり、研究したりするだけでなく、様々な企業と実行して結果が世の中に見えてくるのが本当にすごいところ。

ing、Amazonでポチれます

新しいと思ったのがAmazonで色を選んですぐに購入できること。コクヨの家具はもともとこういう販売体制なのかもしれませんが。 以下のリンクから購入可能です。