Tacx Neoとカーボンフレームの相性

Tacx Neoサイクルトレーナーを使ってみて一つ気になったのがカーボンフレームへのダメージ。 Tacx Neoには車体の揺れを吸収するチルト機能が備わっている。ただ、いざ乗車中にリアフレームを見ながら車体を左右に揺らすと、サイクルトレーナー自体はあまりチルトせずリアフレームがしなって曲がっていることがあることがわかった。 路面での実走中は車体自体が傾くのでフレームに左右からの独立した力はあまりかからないはず。この動きがカーボンフレームの寿命を早めるのではと心配になり調べてみた。

ZwiftBlogでは6つの理由から擁護

#1: READ THE WARRANTIES

もしインドアトレーナーがカーボンフレームにダメージを与えるのなら、各バイクメーカーは製品保障にその内容を記載しているはず。文面には「過度のストレス」や「過度の使用」は保障の対象外となっているメーカーが多いが、インドアトレーナーを記載している内容は無い。 ちなみにこれはTrekのWarranty。

#2: WHERE ARE THE BROKEN BIKES?

WebやYoutubeを検索してもダメージに関する記事はほとんどない、逆に何年も問題なく使えている、という内容を多く見かける。もしカーボンフレームへのダメージが一般論であればWEBやYoutube検索で警告を見つけることができるはずだ。

#3: WHERE ARE THE WARNINGS?

もしダメージを与えるのであれば、インドアトレーナー、またはフレームメーカーが警告文を記載しているはず。

#4: TRUST THE LAMA

YoutubeでZwift関連の投稿を多くしているShane Millerによるとスプリントのコツが外で走る際にする左右の動きと異なり、上下の動きが重要とのこと。これは初めに自分が感じた不安とも近い。左右にはトレーナーとの固定の関係でフレームがあまり振れないので上下の運動を意識することがダメージ軽減につながるのかもしれない。

#5: TRUST A CARBON FIBER BIKE REPAIR EXPERT

カーボンフレーム修理のエキスパートのインタビュー。これまで一度もトレーナー起因での修理はしたことがない。

#6: TRUST THE BOYS AT GCN

多くの製造メーカーが話していた。インドアトレーナーとの接続、設置を正しくすればあなたのバイクは安全。

ZwiftBlogの見解

インドアトレーナーでチタンのシャフトを使用すると変形してしまうのは事実。(インドアトレーナーではスチールのシャフト利用が推奨されている。)確かに、インドアトレーナーにはロードでの利用とは異なるストレスがバイクにかかっている。この事が都市伝説とも言えるカーボンフレームへのダメージの基になっているのではないだろうか。 おそらくカーボンフレームが登場して25年くらいのまだ黎明期だった頃、その頃のカーボンフレームはまだ実験段階のものも多く品質も安定していなかったのでインドアでのダメージがあったかもしれない。しかし現在の製造技術、保障内容に基づけば、カーボンフレームはインドアトレーナーでも安全に使えるのは明らかだ。

Tacxフォーラムでも同様の議論が

Used both a Soloist Carbone and P3 Carbon with no problem for over two years now. It’s safe. 2年以上カーボンフレームで使用しているが安全。 There has been a resent test in a German bike-magazine. The outcome was that a bike suffers more on the road than on a trainer. ドイツの自転車雑誌にロードでのダメージがトレーナーより大きいとのテスト結果があった。

ロードバイクにダメージを与えないために

Webで調べてみる限り、擁護記事が多く、実際に壊れたという報告例もほとんど見られない。カーボンフレームへのダメージは心配する必要はなさそうだ。 ただ調べる中でインドアトレーナーに最適な乗り方のテクニックや、フレーム以外にもロードバイク全体を考えた時に注意したいポイントが見つかった。

1.ホイールシャフトの素材は必ずスチール製を使用

前述した通り、チタンのリアシャフトはトレーナーへの設置負荷に耐えられず変形の恐れがある。インドアトレーナーを使用する際は必ずスチール製のリアシャフトを使用する。Tacx Neoには同梱されています。

2. フロントホイールは乗車ごとに1/4回転させる

インドアトレーナーでは乗車中フロントホイールが回転しないため、一定時間特定のスポークへ負荷をかけてしまうことになる。その疲労を分散させるため、毎回の乗車ごとに1/4回転させる。 もし、ヒルクライムなどのために軽量ホイールを履いている人はインドアトレーナー用に専用ホイールを準備した方が良いかも。

3. 汗による腐食を防ぐ

 

室内で使用すると予想以上に汗をかく。フレームはもちろん、ハンドルバーのテーピングにも汗が浸透し、内部のハンドル金属部が腐食する可能性もあるらしい。ロードバイクへのダメージを考えた時、カーボンフレームへのダメージよりもこちらが一番大敵かもしれない。 最近ではタオル2枚を準備し、一枚は上の写真のスウェットカバーの上、もう一枚をハンドル周りにかけ、ロードバイクに汗が飛ぶのを防いでいる。スウェットカバーは必ず装着した方が良いアイテム。

4. 乗り方のテクニック

スプリントやヒルクライムでダンシングをする際、フレームにダメージをかけないポイント。 上記のShane Millerのビデオにもあったように、インドアトレーナーではバイクを左右に動かさないことを意識し、身体は上下運動を意識してスプリントを行う必要がある。 路上で乗るようにバイクを左右に大きく振ることは現状のインドアトレーナーではその動きには対応していないのでダメージを与える恐れもある。