久しぶりにシリコンバレーCupertino。
Apple Parkの隣にあるApple Park Visitor Centerへ
かつてはInfinity Loopにあったアップル本社とアップルカンパニーストア。アップルファンにとっての聖地、世界でそこでしか手に入らない(はずの)衣類やマグカップ等のアクセサリがあり、出張者の定番コースとして何度か足を運びました。
Apple Parkへの移転にもない、Apple Parkの隣にApple Park Visitor Centerとして新設されました。
建築イメージ図がそのままリアルになってしまったかのようなファサード
オリーブの木が等間隔に植えられ、そのグレイッシュな色と外周の地面の色味はしっかりと合わせたカラー設計がされている。
建築は大きなR曲面のガラスが外周を囲み、中央部には石製のオフセットされた構造部。木製のトップを支えている。
中に入ると大きなスペースの中にApple Parkのミニチュアランドケープが
iPadでAR体験ができるランドスケープ。アプリの中では屋根を擬似的に持ち上げて中を覗く、中には人や車が実際に動いているなど見ていて飽きない仕組み。
噂のJony Ive監修の階段。手すりを後から取り付けるのではなく、建築空間に統合、一体化させたデザイン。実際に触ると内側にも彫り込まれていて、握れる。保持することも考えられたデザイン。階段の隅にもパーツ分割や角がなく、綺麗なR形状で繋がっていました。
アルミの次は巨大な石を削り出す恐ろしきApple design。
テラスにはウッドデッキ。Apple Parkを眺めることが出来ます。
ディテールまで全てが造り込まれている
監視カメラ、各種センサーの位置、サイズまで建築初期から考えられていたことがわかる。サイングラフィックは壁面に印刷したシンプルな仕上がり。
オリジナルアイテムのラインナップが大幅に整理され、Tシャツ類、カードのみの展開に。カードはトランプなのかと思ったら、歴代のプロダクトのシルエットが印刷されているだけのストイックな仕様。
これはちょっと残念。もっとも以前のオリジナルグッズはいろいろな物にアップルロゴを貼っただけのような粗悪なものも含まれていたので、こちらにもデザインの手が入ったということか。
ストアスペースは典型的なアップルストアのもの。
カフェスペースのカウンター大理石なのに柔なかな形状に仕上げている
カフェの椅子はマルニ木工のHIROSHIMA CHAIR。深澤直人デザイン。ARCO製のテーブルやベンチと合わせ、カフェ全体のカラートーン統一のためカスタムのオリジナルカラーフィニッシュを別注したようです。
大きな開き戸。Apple Regent Streetに始まり、Apple Storeの新しいデザイン言語ではこうした大きな開口部を設けて内と外の境を無くすような仕掛けが多いです。
外構の機器も手を抜かずにデザインされている
照明類もデザイン言語が統一されている。ベンチもiPhoneを彷彿とさせる柔らかなR形状。